Grandstream DP71xのコードレス電話対応について

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5f453b1b6c7914038bb96e5ce691a927.jpgGrandstream社が販売する製品のほとんどについてはまほろば工房で取り扱いがかのうです。その中にDP715/710というコードレスIP電話機があります。

ここ最近この電話機について問い合わせを受けますのでこの機種についてご説明しておきましょう。

まず、この機種ですが「日本国内では使用できません!」のでご注意ください。

DP715/710は、WiFiを使ったコードレスではなくDECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunications)という規格を使ったコードレス電話機となります。

構造としては、ベースステーションと呼ばれるものがあり、このベースステーションをLANに接続し、ベースステーションからDECTの規格で無線通信をしてコードレス電話を実現しています。

問題は、このDP715が使っているDECTという規格が日本の法令に対応していないということになります。

DECTについては、2010年に総務省規定のデジタルコードレス電話の無線局の技術基準が改正され、技術的条件が追加されており、加えて、2011年に電波産業会 (ARIB) も標準規格を策定しており、この種の規格に対応した装置が国内でも使えるようにはなっています。

しかし、総務省規定にDECT方式の技術的条件があるこということが、外国仕様のDECT方式のコードレス電話を日本国内で使用できる、ということでなく、日本国内で使用するためには、技術基準適合証明と技術基準適合認定の両者が認証された技適マークを表示した製品でなくてはなりません。

ちなみに、日本で許可された周波数帯は1893.5MHz - 1906.1MHz間の5波だそうです。

DECTの詳しい説明などは、いろいろなところで触れられていますのでここでの詳しい説明は避けます。

では、DP715/710はというと、当然電波のことですので、国内で空間を使って電波を飛ばして通信することは可能です。しかし、先にもご説明したとおり、国内においては技術基準適合証明と技術基準適合認定の両者が認証された技適マークを表示しなくてはならず、Grandstream社も現在のところ対応の予定はないようです。このため、このDP715/710という機種は、国内では使用できないということになります。

デザイン的にかっこいい機種なので、ぜひ使ってみたいものなのですが、残念か限りです。

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このページは、Kuniaki Kondoが2014年3月26日 11:03に書いたブログ記事です。

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